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スイスで博士号を取得したScientistの徒然なるひとり言

博士課程2年目、2020年を振り返る

こんにちは。

2020年も終わりますね。

僕は先日仕事納めをして、今は家でゆっくり妻とくつろいでいます。

今年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか?

1年を通して新コロちゃんの話題でひっきりなしだった感がありますね。

今回の記事は1年の締めくくりとして、どんな1年だったか書き綴りたいと思います。

1月:新年なのにテンションが低い1か月

2019年の12月末に僕の両親がスイスに旅行に来てくれました。
約4日間と短い時間でしたがアルプスに行ったり、ベルンに行ったり、一緒にご飯を食べたりと久しぶりに家族との時間を過ごしました。
チューリッヒ空港まで両親を送り、帰りの電車の中から悲壮感に襲われ、そこから1月は何となくすっきりせず、ぼんやりと過ごしました。
完全なホームシックです。

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3月:新コロちゃんでラボ封鎖

年末から新コロちゃんが広がってきているというニュースを目にするようになりましたが、ヨーロッパまでは来ないだろうと思っていました。
しかし、そのパワーはすさまじく、イタリア、ドイツ、フランスとあっという間に周りを囲まれ、その後スイスでも1日に1万人のペースで感染者が出るまでに。
ラボの封鎖は案外あっけなく決まったという印象があります。
月曜日が始まってすでに水曜日にはラボ封鎖が伝えられる感じで、ちゃちゃっと封鎖されました。
それからグループミーティングがオンラインになり、ボスから総説の依頼も来ました。

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4-5月:ラボにいるより働いた2か月間

ほかのラボメンがこのラボ封鎖時期に何をしたのかは知りませんが、その時一年生だった僕を含めた3人(総説の担当者)は1日中、論文探し、原稿とスキームの作成に追われました。朝の9時に学生3人でミーティングをして夜まで作業をし、作り上げた資料を用いてまたミーティングという感じ。
ボスからは「形になったものしか見ない、できるだけ早く仕上げてくれ」と言われていたので僕以外のまじめな二人がアクセル全開でやるので僕もやらざる負えなくなっていました。
また、1年に一回あるボスと副査の教授と僕で行われるミーティングもこの時期でプレゼンの準備などもありかなり多忙な2か月になりました。(そういえば雑誌会もあった。。)

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6月:やっとラボ再開!でもシフト制

少し感染者数が落ち着き、ラボが再開されました。
しかし、一つのラボに二人と制限がかかり、消毒液もいたるところにおかれるようになりました。
そのため、1週間はラボで働いて1週間はホームオフィスが約1か月半ほど続きました。
このころから新居探しを始めました。
比較的このころは時間があったので日本の政治やら歴史やらを勉強しまくりました。
バクチャーやπシステムに興味を持って取り寄せたのもこのころです。

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7月-9月:真夏なのにマスク義務生活の始まり。

フルタイムでラボで働けるようになりました。
しかし、建物内はマスク義務。もちろん有機系なので白衣もケガしたくなければ推奨ということ。
しかもうちの化学科の建物はとても古いので実験室にエアコンがついていません。
殺す気かと思いました。
新コロより熱中症でぶっ倒れると毎日思いました。
この状態が約3か月続きました。
その間にうれしいこともありました。
同大学同学科に日本人3人が赴任してこられたのです。
とても穏やかで賢くて、僕とは正反対のような方々ですが、仲良くしていただいています。たまに集まってご飯を食べたりするのでそれも楽しいです。
8月にはフランスでポスドクをしていた先輩がバーぜルに遊びに来てくださって、ルツェルンコルマール、博物館、美術館、お寿司と一緒に休みを満喫しました。

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妻とハイキングにも行きました。
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また2020年8月は僕と妻がYoutubeを始めた月でもあります。
日々楽しく暮らしている我々の暮らしを共有出来たらと始めましたが結構楽しいです。
ブログよりもアクセス数の伸びが早く、コメントをくれる方もいてやりがいがあります。
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10-11月:TA開始、スイスで引っ越し

10-11月はほぼTAに時間を割きました。
1週間のうち3日間は別キャンパスで実験を教えていたので自分の実験はほぼできません。
ですが学生に実験を教えるのは自分が実験をするのとは違う楽しさがあります。
学生たちの真剣に学ぶ姿、化合物をとれた時の笑顔、取れなかった時の原因を考える姿など見れて、彼らの人生最初の実験に立ち会えるのはうれしいです。
因みに実習中もずーとマスクをつけなければいけませんでしたし、一人陽性者が出ると実習を継続するか否かを議論する必要があるため学生、TAどちらも細心の注意払いながら生活していました。
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あとスイスの歯医者さんも初体験しました。
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11月30日に学生寮から一般のアパートに引っ越しました。
業者も友人にも助けを求めず、妻と二人で1日がかりで終わしたので次の朝は全身の倦怠感でいつもより2時間遅く起き、ボスにミーティング30分前に今日いけないとメールをしたら「医者いって、ペインキラーもらってこい」と言われたのです。僕は薬が大っ嫌いなので医者に行くくらいならミーティングだけでもオンラインだから参加しようとしました。しかしまだネットがつながっていないことに気づきギリギリでラボに到着してみんなに心配されました。

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12月:新居を整てつつ、自分も整える。

IKEAで家具を注文しましたが、不手際で2回注文することになりました。
しかし、より注文を精査できたので結果オーライでした。
家具が到着するもダイニングテーブルとマットレスがはじめ届かなかったこと、まな板が4つも届いたなどIKEA一つとっても海外を満喫いたしました。

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新居を整えるの同時に自分も整え始めました。
今までは時間が来たから職場に行って、常に時間を見ながら行動して、忙しくせかせかしていましたが、自分を労わることを今更覚えました。
朝と夜、瞑想をして自分の魂の声を聴いて感謝を伝えています。

まとめ

そうとう濃厚な1年でした。
様々なことに気づき、気づかされた感じです。
1年を通して、日本から仕送りをしてくれた両家のご両親、祖父母には感謝してもしきれません。ありがとうございました。
そして、いつも僕を支えてくれる妻には頭が上がりません。
彼女がいなければ僕はとっくの昔に日本に帰っていたでしょう~。
いつも癒しをくれる彼女は一番の宝物です。
ありがとう。

また、このブログは今年の11月で運営3年目突入しました。
これもスターをつけてくれたり、コメントをくれる読者の方々のおかげです。
一年間ありがとうございました。

2021年が皆さんにとってより良い年なることを祈っております。

では良いお年を!