本記事では博士論文を書くにあたっての経験談を綴ります。
主に以下の方に向けた内容です。
- 毎日時間に追われていて勉強時間が取れない
- 仕事の効率をアップさせたい
- 自分の時間を確保したい
- 最短で仕事をこなしたい
- 子育て中で勉強時間が不定期にしか取れない
私の一日のスケジュール
今勉強時間が足りない、時間がないと思っているなら私の経験が役立つ可能性大です。私は博士課程最終学年に第一子に恵まれ、最終学年は育児だけでも多忙な時期を過ごしました。加えて、研究(有機合成化学)の詰めが公聴会の前まで続いたので、日中は博論に割く時間は皆無。最終学年時の私の一日のスケジュールを下に示します。
午前6時から午前8時:育児
午前8時から午後6時:実験
午後6時から午後8時:育児
一言で表すならば、午前6時から夜8時まで物を書ける状態ではありませんでした。
博士号を取るためには4年間の成果をまとめた博士論文たるものを書かなければいけません。うちの大学院のごく普通の学生であれば、最後の4か月のうち2か月半で論文を書き上げ、その後、添削や公聴会の準備やらをして最終試験に臨みます。その間実験室に来ることはなく、デスクワークだけに集中します。私の場合はそんな時間はどこにもないように思えました。しかし、効率を爆上げし一日4時間の作業を3か月続けることで400ページに上る博士論文を何とか書き上げることができ、教授陣から高評価まで受けました。
私が試みた方法は今回の特定の場合だけでなく、受験や試験勉強を捗らせ、最短の時間で結果を出したい、自分時間の確保ができないけど成長したい場合等にも応用できます。
実際に行ったこと
朝やる
夜型から朝型に変更しました。ない時間を捻出しようとしているので夜やって疲れてバタンキューがいいかと試しましたが、すぐ寝ても朝は疲れが残り、体も重いことに気付きました。今のところ考えつく原因はパソコンのブルーライトです。ブルーライトは交感神経を優位にさせ、寝つきを悪くするだけでなく、寝ている間も脳が多くの情報を処理し続けることになり、本当の意味で睡眠はとれていないという結論に達しました。ブルーライトカットの眼鏡を使用していましたが、改善は見られず疲れは溜まる一方。そこで夜は赤ん坊と一緒に寝て、早く起きる朝型にしたところ、眠いどころかブルーライトでしっかり目が醒める(笑)睡眠の質が上がったので疲れにくくなりました。夜は出来るだけ思考せず、瞑想してさっさと寝るがオススメです。
立ってやる
いわゆるスタンディングデスクを採用しました。立ってデスク仕事をすることで脳内の血流が上がり、頭が冴え、思考がクリアに。眠気防止にもなります。幸いキッチンのカウンターが丁度よい高さだったので新たにデスクを買う必要はありませんでした。日本ではこんな感じの物の購入を考えたりしています。
複数モニターを使用
論文の執筆過程で何報もの報告を一度に開くので、ノートパソコンの一画面だと書きたい情報を短期記憶しなければいけません。しかし、複数のモニターを使用することで参照しながら、文章を作成することができます。ある研究では作業効率が42%も上昇すると報告されています。私の場合は二画面で十分でした。モニターはコロナの隔離期間中にホームオフィスしやすいように購入した物です。
ワンルームな為、キッチンの端っこの極狭スペースで書いていました。
疲れたらしっかり寝る
当たり前です。寝不足や疲労がたまっている際は無理せず、しっかり寝ましょう。自分に優しく!私の場合は疲労がたまると、右顔面に鈍痛が起き、瞼が痙攣し始めたのでしっかり睡眠をとっていました。オフも必要です。休む時にしっかりと休息したほうが翌日のパフォーマンスが違います。
マルチタスクはしない
意外と重要です。代表的なマルチタスクは好きな音楽を聴きながら作業することです。効率が下がるので控えた方がいいです。90年代のシティポップが好きなのですが、我慢しました。朝のフレッシュな脳に情報は与えすぎない方が無難です。
具体例
午後6時に帰宅したのち、午後8時には家族そろって就寝。私は朝2時に起床し、朝6時までの4時間を論文作成に充てていました。(6時間寝れてました。)大体そのころに息子が起きるので育児をして、8時から勤務。という流れです。お陰で3か月で集大成の博士論文が完成しました!
結論
時間は作るもの、見つけ出すもの。そして、効率的に過ごしたもん勝ちです。密度を上げて最短で終わらせることができました。
まとめ
如何でしたか?全部は出来なくても自分に合ってるかもと思うものを1つ取り入れて、効果を感じてみては?個人的にスタンディングデスクとデュアルモニターは最強だと思います。自分でアレンジして、人生を思い通りにしてくだいね!