2021年12月24日付けでスイスの弁護士133人が名を連ねる弁護士会は、連邦議会に対し現在のスイス政府におけるコロナ対策は違憲とする文書を提出した
原文はこちら(ドイツ語、フランス語、イタリア語のみ)
スイスの現状
2Gルールが全国に適用
2Gとは接種済みもしくは回復済であるという意味
12月下旬に新対策が始まる以前は3Gルールで未接種でも陰性証明があれば屋内イベントやレストラン、ジムなどに入ることができたが、現行の2Gルール化では陰性証明は不可。
今回弁護士団は2G ルールは基本権のみならず、数多の権利を侵害しているとし違憲宣言をした。更に3Gルールに関しても状況を鑑みれば必要性がないとも言及した。
違憲宣言の内容
陰性を証明した健康な人でも公共生活から迫害されることになる。
スイスでは200万人がかつてないほどの差別を受けている
この類の基本的人権の制限を正当化するためには死亡者数や入院者数が長期間にわたって前例のないレベルに達していなければならない。
しかし、今回のケースでは200万人の人々に差別的制度を導入する条件は一つも満たされていない。
公衆衛生への重大な影響を及ぼさない
オミクロン株に関して症例数の多さと病院の過重労働を防ぐ目的のため規制を延長した。
しかし、超過死亡率は観察されない。
2021年から現在までの死亡率は過去10年間の平均を大幅に下回っている。
つまり公衆衛生への深刻な脅威などない。
病院利用の観点からも正当化できない
2021年12月15日時点でスイスの病院のベッドは83%まで使用
集中治療室の稼働率は80.4%で、コビッド患者は34.5%
20%は空いており、2015年と変化なし
これは政府が謳う「医療崩壊が近い、切迫した状況」とは程遠い
「ワクチンを受けていない人の間の流行」という問題はない
全国予防接種週間の終わり(2021年11月14日)から一か月後の12月15日までの感染死に41.96%が未接種、39.57%が完全接種、0.92%が部分接種、17.56%が不明と報告
受けた人と受けていない人は互いにバランスをとっている
にもかかわらず、未接種は2G体制で罰せられている、
ベッド数は計画的に削減された?
スイスでは1982年から2019年までに継続的に削減されており、63%のベッドが削減された
2020年3-4月でさえも引き続き15-20%程度減少され続けている なぜ?
「前例のない疫学的脅威」というイメージと一致しない
つまり、責任があるとすれば連邦政府とカントンであり、未接種者ではない
症例数が多いという無意味な判断基準
既にWHOは「症例数の多さは指標として全く意味がない」と発表
連邦最高裁は「PCR検査陽性は病気の診断ではなく、それだけではほとんど意味がない」としている
つまり、偽陽性になりうる
また無症状感染者からの感染は否定されている(文献)
そのため皮肉にも患者が多いのは感染が疑われる人が原因ではない
むしろ、無症状の健康な人を過剰に検査することで意図的に引き起こされている
法的根拠はない
2G、3Gにも疫病法にも法的根拠はない
対策の効果が実証されていない
接種者は未接種者と同じようにウイルスを感染させることは明らかである
国際的なデータでは接種者は感染の結果、病気や入院、死亡のリスクが高まるとさえ言われている
イングランドでは感染症例10件のうち6件、感染入院10件のうち6件、感染死亡10件のうち8件は完全な接種者であった
季節性インフルエンザよりも大きなリスクはない
2020年10月の研究では、世界の致死率は0.15-0.20%、70歳以下では0.03-0.04%と算出。最近の研究でも全体の致死率は0.15%とされている
子供や青年では0.0027%と想定されリスクはゼロに収束している
WHOによると季節性インフルエンザの致死率は通常0.1%以下
CDCはSARS-CoV-2が発生するリスクを0.1355%と推定
したがって人口の大部分に対する措置は必要ない
対策の有害性
連邦理事会の措置は全く不適切で不要なだけでなく、目的に反している
2021年9月からスイス全土で訪問者や看護スタッフの認証義務が順次導入されたため、現在の老人ホームや介護施設での感染死の責任は未接種者とは考えられない
接種していない訪問者やスタッフは検査結果が陰性でなければ室内に入れず、接種者は検査しなくても入居者と接することができる
このように老人ホームや介護施設では接種した訪問者やスタッフが感染のリスクを高めているのが現状で、実際、感染の責任を問われるのは接種者であろう
病院でも同じことが言える
結論
検査を受ける必要性のない健康な人たちが社会生活から排除されている事実は疫学的にも法的にも、いかなる形でも正当化できない
連邦評議会の目的は以下のとおりである
非接種者にたいして全体主義的な接種の強要を行い、無意味で危険な施策の数々、特に今回の2Gルールについて連邦議会はスイス連邦憲法に何度も違反している
身体的一体性と移動の自由に対する権利、身体の一体性の特別な保護に対する児童及び青年の権利、結社の自由、財産の保証および経済的自由などの基本的な権利及び自由を侵害している。また法的平等の原則、差別の禁止、恣意性の禁止にも違反。
憲法の基本的な秩序をどのように回復させるか決定する
その措置の全体的な疫学的、経済的、民間的及び社会的利益を連邦議会に示すこと
133人の弁護団の署名(省略)
感想
自分が言いたいことほぼ全て含まれていました
接種する理由、嘘、利益
少しでも多くの方が考えはじめるきっかけになればと思います
読んでいただき有り難うございました。