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スイスで博士号を取得したScientistの徒然なるひとり言

初TA始まりました!〜バーゼル生活〜

こんにちは バーゼル博士です!

バーゼルは夏の猛暑が去ってから急に涼しくなり朝方は一桁で最高でも21度くらいにまで気温が落ち着きました。 日本はまだ暑いのでしょうか?

日本と違い他のほとんどの国では9月から新学年のセメスターが始まります。 勿論スイスも例外ではありません。

ドクターの場合はいつでも入れるので関係ありませんが‥

我々スイスの博士課程学生はお給料を貰いながら働いていますが研究だけしているわけではありません。

雇用条件の中に博士課程在学中に決まった時間数のTAをしなければいけません。

僕の場合は500時間です! 学科によって違うみたいですよ。

僕は4月入学なのでその時は既にセメスターが終わりに近づいていたためTAはありませんでした。

が! ついに その時がやってきました!

9月から化学科の学部生のプラクティカルにTAとして参加することになりました。

9月上旬に一研究室2、3人の博士学生が召集されミィーティングを2人の教授と行いました。

と言っても博士学生8人でしたが。 対して学部生は24人です。

実際に学生の実験を指導するのは6人の学生で前半と後半に分かれて1人で8人を監督します。

後の2人は講義とテストを担当します。

学生のタイムスケジュールは月曜に講義を受けて火曜日にテスト、水曜から金曜が10時から18時まで実験です。それがワンセメ続きます。

かなりハードスケジュールですよね笑。 これにレポートもつくので土日も仕事するようですね。

今回僕とペアを組んだ人は殆ど泣きながらやったって言ってました 笑。

実験の内容も抽出の仕方、カラムの掛け方、再結晶のやり方から始まり、有機の基本である酸化、還元、カルボニルの化学、ハロゲン化、NMR、IRなどを実習を重ねながら学ぶので僕も一緒に全部参加したいくらい羨ましいです!

というのは僕は化学バイオ工学専攻だったので有機化学だけでなくなる解剖や培養などの実習もやったので全体的に有機の実習が少なかった気がするからです。

今週から実際に指導と監督が始まったのですが、1週目は学生たちは右も左もわからない状態なので一から説明します。そのためTAも全員参加です。

今週1週間は水曜に抽出、木曜に再結晶、金曜にカラムをやりました。

結構タイトなスケジュールなのでバンバン進めないと終わらないのですがそんなこと学生さんには言えないので全力でサポートしました笑

日本ではまず自分でやってみて失敗したらやり直して、自分の頭で考えて思考錯誤しながらやって、夜遅くまでやる事もありましたが、こちらでは全てテンプレートがあるような感じで少し違うことをすると怒られてる人もいました。笑

そのためかあまり率先して手を動かそうとする人が少ないような気がしました。

6時には絶対切り上げないといけないのでTAも焦りがあるのだと思いますがTAが焦ったら学生はもっと焦っちゃいますよねー。

それはそうと、学部の時から化学を英語で学んでしかも実験も豊富にこなして本当に羨ましい限りでした。何か盗める技術があったら盗みます!笑

学生たちも素直な子が多く、何でも質問してくれるので非常にやり甲斐がありました。

次回からも楽しみです!

あと、日本から来たって分かるとお元気ですかーとかありがとうーとかあと先生ーって言ってくれました笑

アニメをドイツ語のサブタイトルをつけて見ている学生や背中に大仏と日本語が書いてあるT シャツを着て来てくれる学生もいて、日本をこんな良い国にしてくれた先輩たちに感謝すると同時に僕も頑張ろうと改めて思いました。

以上 TAが始まったという記事でした!

では

Have a good weekend!