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スイスで博士号を取得したScientistの徒然なるひとり言

息子の一歳半検診に行ってきた

2021年の冬にスイスで生まれた息子も日本に引っ越すと同時に一歳半になりました。

市から転入者にむけた検診案内が送られてきたのは引っ越して間もないころ。

スイスでは日本のように集団で検診をするわけではなく、個々に自分の希望する小児医のところに行き検診を受けます。

日本式は初めてということで、今回は僕もjoinすることに。

検診案内と一緒に送られてきたのが、息子の予防接種の進行状況を記入するものでした。市として円滑に案内できるようにするのが目的だとか。

書面には様々なワクチンと接種時期が書いてあり、接種済みor未接種を選択して返送してくださいとのことでした。

しかし、我が家は科学的根拠とアントロポゾフィーの観点から予防接種は打たせない方針なので妻にどうする?と聞きました。

 

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妻は長めの定規を持ってきて、対角線をスパッとひき、コメントの欄に丁寧に受けさせない理由を書いて封をしました。

妻のこういう迷いのないところ大好きですね。

郵送して二週間後に、市の担当者から手紙が届き、検診の日に渡したいものがございますと。

僕は内心かなりびくびくしていました。

日本では予防接種を受けさせないことで育児放棄だの虐待だの疑われることがあると聞いていましたし。

そして、当日。

問診が終わって、歯科検診までの時間がある際に、一人の女性が私たちのもとへやってきました。

なんでも、ワクチン推進課の方だとか。

その方、出会ってそうそう、「ご意向を丁寧に説明してくださってありがとうございます。こちらでしっかりと確認いたしましたので、受けていただかなくて結構です。」とおっしゃるではありませんか。

何を確認したのかはわかりませんが。

案内が入っている封筒の説明だけ聞いてもおらうことは可能ですかと言うので、もちろん説明だけなら聞きますと。

終始和やかに検診が終わり、理解を示してくれていることが非常にうれしかった。

打たせない理由を論理武装できるようにかなり作りこんだ資料をスマホに忍ばせておきましたが、用なしに終わってほっとしました。

当の息子はというと、あの短時間でお気に入りの栄養士さんができたみたいで、彼女の手をとって建物中を探検していました。

一安心。