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スイスで博士号を取得したScientistの徒然なるひとり言

ベルギーで開催された学会に家族を連れて行ってきた

前回のブログでSCS travel awardを受賞したと書きました。

 

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その賞金を使ってスイス国外の学会に参加するのが条件でした。そこで僕はベルギーのナミュールで開催されたOrganic Synthesis Symposiumに参加する事に。6日間の開催でポスター発表は勿論のこと、著名な先生方が講演してくれる大規模な学会です。

実は博士課程に入ってからの初めてのポスター発表(oralは何度かあるけど。)で、約3年ぶりにポスターを作ったのでやり方を忘れていて時間が掛かりました。

家族を学会に連れていくのは初めての事。というより海外の学会に連れて行くのは想像していませんでした。しかし、約1週間、バーゼルに妻と6ヶ月の息子を残して行くのは妻の負担が最高潮に達すると思ったので、大変ですが家族みんなナミュールに行く事に。

出発当日は朝の8時半の電車にラボの友人と一緒に乗り、チューリッヒ空港へ。

小耳に挟んでいましたが、空港は人員不足でチェックインカウンターには長蛇の列ができていました。

預け荷物は無かったのでオンラインチェックインで済めば良かったのですが妻の搭乗券が取得出来ずカウンターに行かなければなりませんでした。

しかし、長蛇の列を並ぶのは体力的にキツイ。スタッフに聞いてみると少し離れた所にあるチェックインカウンターのが空いているらしくそちらで無事妻の搭乗券もゲット。

ナミュール行きの便に乗るまでに息子の集中力はもう限界に来てましたね。

いろんな抱っこの仕方をしながらなんとか飛行機に乗り込み、あとは授乳されながら爆睡してました。

機内から

3年ぶりの飛行機にワクワク

チューリッヒからは約1時間のフライトで、小型飛行機でしたが酔う事もなく無事ブリュッセル空港に到着です。

 

そこから電車に乗りさらに1時間半。

アクセス抜群と学会のパンフレットには書いてあったけど、、、

乗り換えの駅にて

ベルギーではなんと12歳まで切符は無料。(スイスは6歳まで)

三枚の切符を出すと「?」という顔をされ、「彼はVIPだよ」と言われました。

 

ナミュール駅に到着後、体力的にバテそうだったので直接宿へ(計8時間の移動)。airbnbで取りました。

1週間お世話になった部屋

Wifiを繋ぐのに苦労したスマートテレビのある部屋

シャッターが壊れ、カーテンが透け透けで、明るい街灯が直接当たる寝室

物干し竿を自作

庭があって、湯船があって家族連れにはもってこいの場所で良かったです。

その日の夜は買い物に行く元気もなく、お寿司をオーダー。

頼みすぎて妻に叱れました笑

翌日(月曜日)が自分のポスター発表の番。

かなり大きな学会会場

うちのラボ、結構な有名ラボみたいでいろんな人に「この仕事面白いよね」「これ覚えてる」とか嬉しい言葉をいただきました。熱心に議論してくれる人もいて、有意義な時間でした。

初日という事で疲れたので少し早めに帰路に着く。

その後買い物に行き、川沿いをぷらぷら。

バーゼルよりはさみゅーる

綺麗な風景でした

翌日は観光に当てました。大きな都市ではないので見るところもあまりない。バスの一日券を買って、城跡を見たりワッフルを買いに行ったり。

城跡には金色の亀

何処にでも売っているワッフル

スイスのチョコとはまた違う美味しさ

街で唯一の日本語発見!

 

そして、この日の夜。

私、急激な悪寒の後、発熱してしまいました。

身体中が痛くなり、頭もガンガン。まるでインフルエンザの様。

夜中の2時ごろに熱が下がり始めたのがわかったので塩水を大量に飲み代謝を促したところ朝まで寝ることができました。

しかし、体の節々が痛く、それでも赤ちゃんを抱っこしなければならないためその日から戦いが始まりました。

食欲は皆無で結局水曜から金曜まで水以外何も口にできませんでした

結論を言うと、学会は最初の日しか参加できてません笑

こんな事になるとは。。。

日を追うごとに体調の回復は見られるもののかなりしんどい時間が続きました。

そして、妻と息子に移しました。

息子は軽〜い咳をして1日で治っていましたが、妻は悪寒と少しの発熱。

幸い、移動日には皆そこそこ回復し、それでも最後には瀕死の状態でバーゼルのアパートになだれ込みました。

今回の風邪、やたらとシツコイ

1週間経ってもまだ咳が出るし、なんだか疲れやすいです。昼寝が必要になるくらいに。

再来週は日本へのフライトなのでそれまでに体調を万全にできれば完璧ですね。

まさか、まさかの1週間になりました。

Namurをパノラマ