大学院留学した海外博士課程学生の1日

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こんにちは バーゼル博士です。

今回の記事は以下の方に向けて書いております。

  • 海外留学生(主に有機化学)の生活を知りたい方
  • 留学を迷っている方

今回は普段、私がどのような1日を送っているのか紹介します。

目次:

私の基本情報

スイスの大学に通う博士課程2年生(2020年時)、有機合成化学専攻。

日本で修士号をとりダイレクトでこちらに来ました。

起床

朝6時半に起きます。これは一年中変わりません。

ただし、夏は夜九時まで明るく、朝五時にはまた明るくなるので眠っていることのが大変な時もあります。

逆に冬は夜が長いのでなかなか早起きするのも一苦労。

なので冬用に部屋に太陽時計を設置しています。

起きたい時間の30分前に自然な光で光り始めセロトニン分泌を促しています。

身嗜みを整えてコーヒーを一杯飲んで出発します。 (最近は家から送ってもらった緑茶の時もあります)

仕事開始

日本に居たときは夏は朝4時に行ったり、冬は寒くて起きられないから研究室で寝たりしてましたが、最近は生活習慣が整っています。

7時半にラボに到着です。このときはポスドクが一人いるかいないかで他のラボメートはまだいません。

論文チェックを行い大体8時から手を動かし始めます。

前日に仕掛けた反応を全て切り上げ、できる分析はすべて完了させます。

カラムが必要な反応は展開溶媒を決めます。

また、現在は反応屋で一度に何十本もNMRを取ってNMR収率を出すのでこれは昼食中にマシンにお願いしています。

お昼ご飯

個人に任されているのでバラバラですが、大体私は12時半から1時半まで休憩します。

妻が昼食を用意してくるので家で取るようにしています。

スイスのお昼ご飯は弁当のようなランチで1400円するので家で食べたほうが安上がりです。

下の動画はお昼ごはんではありませんが、この前の夜は大好物の一つ、”白身魚の甘酢あんかけ”を作ってくれたので少し食べ過ぎました。

是非YouTubeのほうもご覧ください。だんだん再生回数と登録者数が増えてまいりました。

www.youtube.com

午後の部開始

分析を終えた後、午前に切り上げて精製が必要であったものは全てここで綺麗にします。

日本ではフラッシュカラムに金魚ポンプを使っていたのですが、こちらでは窒素を使っています。

勢いがいいのですぐ終わるのも助かります。

5時か6時くらいから反応を仕掛け始め、ノートの整理をして終了です。

大体家に着くのが7時半-8時になりますが、日本にいた時よりは随分とホワイトになった訳であります。

なぜかと聞かれれば、まぁ、そもそも遅くまで残る人がいないから、というのが正直なところでしょうか。

一人だけで実験するのが許可されていないため、勝手に遅くまでとはいかないのです。

夜は英語とドイツ語、有機化学、ミーティングの資料作成などをやったりしてます。

  日本でいた有機合成の研究室は午前1時、2時まで実験するのが普通でした。 (今もそれくらい残りたいときもあります)

特にB4とM1の時は徹夜する事もありました。

しかし、今の方が少なくとも4倍効率がいいと思われます。

一年間の実験量を見れば大体4倍の量やっています。

さらに早く帰ることができることからも4倍どころではないと思われます。

何故そんなに効率化?

待ち時間が減りました。エバポも1人1-2台ですし、主要な分析機器が全てオートサンプラーなのも一因です。

また、一人で使えるスターラーの数が無数になったのでいくらでも反応を仕掛けられます。

溶媒やガラス器具、スターラーバーがない時もショップですぐに買えるのでその場で洗って乾かしたり、溶媒を買ったり、取りに行く手間がありません。

因みに器具はウォッシングマシーンで洗ってるので実験終わりに洗面台に向かう事もなくなりました。

パッと思いつくだけでもこれだけあります。

さらに最近は慣れて日に日に手が早く動くようになってきました。

懐かしく思うこと

もちろん、日本にあってこちらになく寂しく思うこともあります。

歓迎会や忘年会、送別会などがありません。仲のいい何人かで行くだけです。

しかも行くのはバー。

居酒屋に行きたし!!!

また、同級生というより同僚という意識が強いように思います。

みんなで鍋や焼き肉などを食べに行った時間は楽しかったですね。

あとは、日が変わってからもお互いの実験や面白いトピックについて話し合うことがなくなりました。

これはかなしいことですね。

夜中の12時に反応を切り上げて、思ったものができてない時、次の手について同期と話し合う時 間が私は大好きでした。

終わりに

いかがだったでしょうか。 いたって普通の研究者の一日だと思います。 個人的には留学するのも一長一短だと思います。 全てどちらかが優れているとか正しい所はありません。

今思えば日本も楽しかったなぁと回想することもありますし。

大事なのは自分が導かれた環境、選んだ境遇でその瞬間のベストを尽くすことだと思います。

自分に嘘のないように楽しんで生活するのが大事ですね!

では

Have a good day!