はじめに
スイスに居住していた際に加入していた年金制度からの払い戻しは、複雑に感じられるかもしれません。
この記事では、Basellandschaftliche Pensionskasse（BLPK）についての基本情報と、私自身が実際に行った年金払い戻しのオンライン申請プロセスについてご紹介します。また、申請に必要な書類の準備方法やおすすめのサービスについても詳しく解説します。
この記事に適している人
- スイスでの年金払い戻しを検討している方
- BLPKに加入していたが、手続きの流れが不明な方
- オンラインでの年金申請に不安を感じている方
BLPKとは？
Basellandschaftliche Pensionskasse（BLPK）は、スイスのバーゼル＝ラント準州にある公的な年金基金です。BLPKは、主に公共および民間の機関で働く方々に向けて、多様な年金プランを提供しています。2020年12月時点では、36,000人以上の加入者がいて、資産総額は108億スイスフランに達する、大規模な基金です。この基金は、低い管理コストで効率的な運営を行い、リスクを抑えた多様な資産配分を行うことで、安定したリターンを目指しています。特にスイスの不動産への投資に力を入れており、持続可能な投資を重視する方針を掲げています。
オンライン申請の利便性
以前は紙面での郵送のみでしたが、最近BLPKは、年金払い戻しの手続きにオンライン申請を導入しており、これにより申請プロセスが大幅に簡素化されました。従来の紙ベースの申請方法と比べ、オンライン申請では手続きの進行状況をリアルタイムで確認できるため、安心感があります。また、必要な書類をデジタル形式でアップロードできるため、書類の郵送や紛失の心配がありません。
私の場合、払い戻しをしたい旨のメールを送り、指示されたURLから申請、必要書類のアップロードを行いました。追加で必要な場合は連絡がきますので、それに従って再度アップロードすれば問題ありません。
申請に必要な書類と手続きの流れ
年金払い戻しの申請を行うには、以下の書類が必要です：
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住民票のスキャンデータ
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戸籍謄本のスキャンデータ
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スイスからの転出届のスキャンデータ
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パスポートのスキャンデータ
住民票と戸籍謄本にはその翻訳とアポスティーユが必要です。翻訳は公的機関に提出する際に求められるため、正確な翻訳を依頼することが重要です。また、アポスティーユは、書類の公証を国際的に認めるためのもので、スイスでの手続きには必須です。
アポスティーユ取得のおすすめ方法
私が利用したのは、蓜島亮行政書士事務所です。こちらの事務所では、迅速かつ確実にアポスティーユを取得できるため、非常に便利でスイスに進学する際にもこちらで公的書類の翻訳とアポスティーユをお願いしました。特に、初めての方でも安心して利用できるサポートが整っており、メールや電話での対応も非常に丁寧です。
今回はスキャンデータが必要だったのでスキャンも追加でお願いしました。
まとめ
スイスでの年金払い戻しは、BLPKのオンライン申請を利用することで、非常にスムーズに行うことができます。必要な書類の準備には、翻訳やアポスティーユ取得が重要な役割を果たしますが、適切なサービスを利用することで、安心して手続きを進めることができます。私自身の経験を通じて、これから年金払い戻しを検討している方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。
