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スイスで博士号を取得したScientistの徒然なるひとり言

Gratis(グラァティス)バーゼルで見つけた素晴らしいサステイナブル

最近になってどこでも見聞きするようになったsustainableサステイナブル)、持続可能性という意味の英単語

自分の中では3Rの言い換えという認識です。それよりも少し幅が広い感じも。

国連がサステイナブルな社会をうたい始めて、多くの国がそれに乗り始めましたね。

日本人からすれば『何を今さら?』って感じですよね。

こちとら少なくとも2680年間は国が存続していて、既に持続可能な社会性、国民性、精神性が備わっとるからできるんじゃい!日本を見習うべきじゃろ!

というのは置いておいて、日本人も縄文や江戸の精神性を忘れかけているので、彼らに思い出させてもらってありがたいですね。

 

ここバーゼルではそんなサステイナブルの一種が街全体に浸透している素晴らしい所です。

その名もGratis(グラァティス)

Google翻訳では相応しい訳が出てきませんが、無料です、持っていってくださいという感じでしょうか。

 

その訳の通り、皆さんお家で使わなくなった物を家の前の通りに出して、Gratisと貼り紙をします。

すると使えそうなものは直ぐに誰か必要な人が持っていきます。

他人との壁が低いこちらの文化だから出来ることかもしれません。

 

自分は今まで、手作りのリスの置物やあまり着なくなった服、電子レンジまで置いたことがありますが、ほぼ100%の確率で貰われています。

妻は肌に合わない日焼け止めを玄関先に置いた瞬間に通りすがった女性に貰われていました。

 

もちろん中にはずーっと取り残されているものもあります。

それは置き主が適正な方法で処分しないといけません。

 

これって日本ではあり得ないなーと思いました。

実家の前に使わなくなった物を置いておいても永久に放置されるだけだろなぁ。

そういう文化がないだけですが。

その代わりフリーマーケットとかありますしね。

 

田舎では難しそうだけど、都会では意外と相性いいかもですね!

特にアパートやマンションの玄関とか。

 

日本で有名なのは、町をあげてゼロウェイストを掲げ、リサイクル率80%を達成している徳島県上勝町

zwtk.jp

様々な取り組みの中で着なくなった服などを直して、欲しい人に回していく取り組みなどもしていますね。

 

そういえば先日、量り売りのお店に行ってきました。

欧州のスーパーの生鮮食品売り場は量り売りが多いですが、全てではありません。

こちらのお店ではパスタ、お米、ナッツ、チョコ、野菜、たまり醤油まで量り売りが可能でした。瓶などの容器を自分で持っていくスタイル。

 

 


もちろん全てフェアトレード

しかも生産者から直接仕入れているのでスーパーで買うより安い物も。

アーモンドクリームをその場で搾り取る

店内は雰囲気も優しく、和やかで、同じ意識を持った人たちが集まるので話が合って楽しかったです。

日本でこういうお店開こうと思った話でした。