フレンチジョークにご注意を!〜バーゼル生活〜

こんにちは バーゼル博士です!。

こちらに来て6ヶ月が過ぎました。 6ヶ月ではじめて自分の動悸が抑えきれない状況が起き、みなさんにはそんな事は経験して欲しくないのでシェアしたいと思います。

発端はただのジョーク

あれはラボのメンバー他3人と昼食を取りにお店まで行く道中でした。

ポスドク:How's your experiment been?

私 : it's been good so far.

Senior PhD: Because he is too slow!

私: What? I don't understand.

Another senior PhD: He meant you are not making enough experiments.

こんな会話が成されました。

自分の実験が遅い、十分な実験量をこなせていない と告げられたのです。

その時から真実が分かるまで動悸が止まりませんでした。

食事中に「元気なさそうだけど大丈夫か」と何度か聞かれましたが、場の雰囲気を壊したくなかったので「大丈夫だよ」と言っていました。

食事中も彼らは僕に対してニコニコしていたので本心なんだと思ってしまいました。

食後先輩2人が飲み物を買いにスーパーに行くというので私はポスドクと研究室に向かいました。

そこでも「元気ないけど大丈夫か」と聞いてくれました。 僕は正直に話すことにしました。 最悪な気分だと。

ポスドクはその時は「何か相談したいことがあったらいつでも言ってくれ」と言ってくれましたが僕は相談するつもりなどありませんでした。 ただ、事実だと受け入れようとしていました。

辛いものですね。 自分ではいい感じで頑張れていて、先輩たちに追いつくために2倍は実験していました。 それを否定されたと思ったのですから。

必死で毎日を過ごしているけど、微塵も形になっていない。どうしようもない。

選択肢がないと思った時人は逃げたくなります。

そんな矢先、先ほどのポスドクが来て言いました。

「もしかして、さっきの遅いとかいう会話のことか?真に受けるなよ、あれは最悪なジョークだから、俺もあれは好きじゃない。お前はよくやってる。十分にベストを尽くしているよ。」と。

そう言われた瞬間、涙が出そうになりました。 なぜ涙が出そうになったのかは今考えてもよくわかりませんが。

そのあと少ししたらそのポスドクがジョークを言った先輩に伝えてくれたらしく、その先輩が謝りに来ました。

「全然悪気はなかった。フレンチはああいうジョークをよく言うんだ。例えば、自分が実験に失敗した時とか、同僚に、この下手くそとかお前のせいだとか言ってしまうんだよ。あれは最悪なジョークだった。本当にごめん。もう2度とあんな事は言わない。本当に悪かった。」

と言われました。

そういえば実験報告書を作成している時にフランス人のポスドクが「お前実験してないな、ボスに言うぞ」と言ってきたことがありました。

そのレベルならジョークと分かります。 微塵も笑えないジョークですが。

彼らのジョーク

そうなんです。 気づきました。 彼らのジョークは、私たちが認識しているジョークとは全くの別物であると。

ジョークとは「人を笑わせて楽しくさせるものだ」と日本では認識していました。つまり冗談です。 私たちは決して人のことを侮辱する可能性がある冗談や八つ当たり的な表現はしないように教育されます。

なぜならそれはジョークではなく、ただの悪口だからです。

しかし彼らはそれらをジョークと呼んでしまう。 馴染みたくない文化ですね。

今回ばかりは結構回復するのに時間かかりました。笑

その日飲み会があったのですが、行きませんでした。 とても行けるような精神状態ではなかったからです。

飲み会の席でそのことが話題になったらしく、次の日に、三、四人から気遣いの言葉を貰いました。 文化の違いを認識してくれただけありがたいことですね。

みなさんにはそういう類のジョークを好む国があることを忘れないで欲しいです。悲しくなったり、自分にがっかりする必要がないように。

もう元気になりました!

その何日か後にボスも含めた食事会があったのですが、僕は先にお暇しました。

ボスが「もう帰るのか」というので 「帰ります。実験するの遅いんで、実験します!」 と言って帰りました。

知ってる人は笑ってました。

これが僕のジョークです!

また、本当に申し訳ないと思ってくれたらしく後日チョコレートをくれました。

では

今日はこの辺で。

Have a good day !