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スイスで博士号を取得したScientistの徒然なるひとり言

連日の猛暑で試薬用冷蔵庫が壊れ試薬が爆発

バーゼルは連日の猛暑でぐっすり寝れない日が続いています。先週末は2日間続けて最高気温37度となかなかクレイジーな夏。

月曜日にラボに行くと何やらキツイ匂いがラボ全体に広がっていました。匂いの原因は試薬用冷蔵庫。4度設定で試薬を保存している冷蔵庫の庫内温度が33度を表示しているではありませんか。

中を開けてみるとぬるい空気がヌメ〜と出て来ると同時に催涙性試薬を使った時のような感覚が目に来ました。

なんと冷蔵庫内でベンジルクロロフォルメートが爆発していました。

benzyl chloro formate (from TCI HP)

いつ爆発したかもわからず、残りの試薬は外観は無事だったものの要冷蔵の試薬なので生きているかもわからず。

ただ、室温に置いておくと更なる悲劇が起きそうなので冷蔵庫ごと地下にある冷蔵室に運び込みました。

おそらく、連日の猛暑と腐食性試薬の貯蔵が相まり冷蔵庫がまず逝き、ファンが停止。庫内湿度が上がり、試薬が反応し、ガスが発生後、爆発が最もな理由かなと思います。

というのもベンジルクロロフォルメートは沸点が103度とかなり高い。高音だけで内圧が上がるとは思えません。高音が原因ならエーテル溶液が先に吹っ飛んでもいいので。

もしかするとセプタムの有無が決め手だったかもしれませんが。

 

そして今日、その試薬の掃除を行いました。

なんせ、催涙性試薬で冷蔵庫を開けるだけで涙が止まらなくなる。

まずはこんな感じのマスクで挑みました。

素顔よりはまし。

 

でも5分で一緒に作業していた友人がギブアップ。

 

最終的にはこんな感じで。

ザ gas mask!

 

お互いの声も聞き取りにくい中、すべての試薬を取り出して、チャックして、冷蔵庫内の飛び散った試薬とガラスを綺麗にして、新しい冷蔵庫が来るまで、その冷蔵室に試薬を置かせてもらうことに。

かなり息苦しかったですね。でも身体がコンタミするよりはまし。

指に小さなガラス片が刺さって血がでたりしましたが、超厚手の手袋に変えてなんとかやり来ました。

明確な理由が分からないのがネックですが、その冷蔵庫は去年買ったものでかなり新しいのです。

これからどうなることやら。解決策を考えねば。

 

掃除終了後はコーラとベルギーワッフルで乾杯しました🍻

ポスドクの先輩のおごりで。